この記事は大体これ位の時間で読めるかも?: 37

なんとも適当な感じで待ち合わせをしたが、お互い写メ交換をしていた為すんなりと会う事が出来た。

 

そして二子玉川に移動した。
当時人気だった『いぬたま』に行く為だ。
いぬたまとは、多種多様な犬が沢山いるテーマパークみたいなもので、今は運営母体が倒産しており存在しない。

 

彼女は最初に会った時ノートパソコンと携帯3台を持っており、時折誰かと電話をしていた。
変な子だな(^^;;と思ったが、僕もネットビジネスをやっていた為『同業だな』という事はすぐに分かった。

 

一緒に食べる初めての一杯。

 

探すのに疲れて、もうここでいいかっ!
と適当に入った風情のある店だった。

 

お互い嘘では無く、本当にラーメンが好きだったんだな 笑
と思ったに違いない。

 

更にいぬたまに移動し、彼女が犬を触る時の幸せそうな顔をみて
本当に犬が好きだったんだなと思った。

 

ごめん。少し仕事したい。
ちょっとカフェに行かない?
彼女は言った。
どうぞいくらでも。

 

2時間程彼女がPCを高速で叩き、時折電話している姿を見ていた。
凄いな・・・
正直尊敬に変わっていた。

 

僕もある程度の実績はあったが、20代前半にしてそのスキルや話術などは

タダものではないと感じだ。

そして時折見せる笑顔と、優しさに僕は一気に惹かれていった。

 

仕事を終えると、すっかり辺りは暗くなっていた。
彼女の家が品川。僕は立川。同じ川が付くけど方向は正反対だ 笑

 

でも、もう少し話したかった。
飲みに行く?と恐る恐る聞いてみた。
すると、彼女は勿論(^^)と言ってくれた。

 

また渋谷まで戻り、適当に居酒屋に入った。
すると、あり得ない位几帳面なおっさんが1人で飲んでいた。

 

一口飲むごとに、おしぼりでグラスの底を拭く。
グラスを持ち上げる度に、テーブルを拭きグラスを置く。
拭いたおしぼりをその度に四隅を合わせ、几帳面にたたみ直す。
その都度小声でヨシッ!とか言っていた。

 

僕らは話しをしながら横目で見ていたが、

笑いを堪え切れなくなって吹き出してしまった。

そしておっさんと目が合ってしまった為、その店に居づらくなりカラオケに移動した。

 

彼女はしばらく楽しそうに歌って居たが、曲と曲の間に話しをしている時の事だった。
息遣いが荒くなり、急に泣き出した。

 

どうしたの??
声をかけても、大きな深呼吸を繰り返すだけで返事はない。
それは僕が今まで見た事も無いような症状だった。

 

過呼吸症候群

 

後で知った事だが、その典型的な症状だ。
なす術もなく背中をさすったり声を掛けたりしたが、彼女は

 

大丈夫。時間が経てばおさまるからと。
実際数十分程でおさまった。

僕はその間どうしていいか分からず、飲み物を飲ませたりおしぼりを額に当ててアタフタしていた。

 

しばらくすると黙っていた彼女は話しはじめた。

 

最近好きな人と別れたの。
信頼してた。でも最後に裏切られた。

 

僕はずっと黙って、時折相槌を打ちながら話しを聞いていた。
場所を移して朝まで。。。