この記事は大体これ位の時間で読めるかも?: 251

ばあちゃんは『毎日絶対治ると思って塗るんだぞ?』と言った。

病気というものは気の持ちようであり、治ると思えば治ってしまうらしい。

それから教えに従い、毎日欠かさず全身に塗っていった。

 

丁寧にやると1回塗るのに1時間はかかる。

それからというもの、僕の手からは常に弟切草の匂いがした 笑

 

ステロイドを辞め、医者から完治は『正直難しい』と言われていた。

しかし、人間やれば必ず出来るし、不可能な事は無いと信じていた。

 

 

夜中に背中が痒くて掻きむしり、寝れなくなる事は日常茶飯時だ。

彼女が『もう死にたい』とのたうちまわった事もある。

直視が出来ない位酷かった。

僕自身もトラウマになった。

 

セラミドとヒアルロン酸の原液も、1日1本使い弟切草に混ぜて使った。

家の水は全てビタミンCを使い塩素を消した。

食事もキノコや納豆、野菜中心で抵抗力がつくものを徹底的に食べさせた。

 

絶対治してやる!俺が治す!

彼女にも自分にもそう言い聞かせながら、毎日歯を食いしばり頑張った。

塗り始めてから3年。

 

奇跡は起きた。

背中が綺麗になってるよ?見て見て!

 

僕は泣いた。でも彼女には見せなかった。

なんか女の子に涙って見せたくないな。。

昔からずっとそう思ってたからだ。

 

よかったね!ちょっとコンビニ行ってくるね!

とだけ言い、近くの川のほとりでずっと泣いていた。

 

神様ありがとう。本当に感謝します。

 

それからは背中だけではなく、ありとあらゆる所が良くなっていった。

5年も経つと、普通の人より肌が綺麗になっていた。

 

その頃ばあちゃんは死の淵に居た。

末期ガンだ。

よく、彼女と夜に長電話をしていたらしい。

ばあちゃんにとって、彼女はかけがえのない存在になっていた。

 

なにか様子がおかしいよ?

明日福島に行こう。

彼女からそう言われた僕は、すぐに常磐道をぶっ飛ばして行った。

 

ばあちゃんは一人暮らしだったが、昔から綺麗好きだった。

しかし、部屋は荒れており満足に立ち上がる事も出来ないようだった。

 

ココはそうなる3年位前に、ばあちゃんに譲っていた。

ずっと犬を飼っていたが『死ぬのを見るのが辛い』と飼うのを敬遠していた。

 

でも『犬はいいよなぁ』とたまに言う為、じゃあココと暮らしなよ!

と福島にもっていったのだ。

 

久し振りに会うココは元気が無かった。

散歩は勿論の事だが、あまり食事をしていないかもしれない。

 

ばあちゃんは、やはりいつもと様子がおかしい。

なんかこの辺がいつも痛いんだよなぁ?と腹部を抑えるからだ。

近所の医者には、レントゲンを撮ってもらって異常無しと言われたらしい。

 

もう東京に連れて行く。僕はそう思った。